集材用懸垂式モノレールにおける架空索の張力に関する静力学的研究
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概要
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ここで問題とした懸垂式モノレールは, 多支間架空索によってレールがつられているという構造様式のものである。この報告では架空索の張力を静力学的に決定する方法を与え, また理論算定値に基づいて架空索張力の特性を明らかにした。この装置の中間支柱は支点変位の大きい柔軟な構造のものであり, 列車荷重によって起こる負荷支間の張力増加は, 順次に隣接支間へ伝播する。このさいの状況を, ばね系モデルに基づいて, 張力増加伝播法則として定式化した。列車荷重を負荷したさいの中間支点の変位量の決定に, この法則を適用するところに, ここで与えた張力算定法の特殊な面がある。理論値を実験値と比較し, 理論がほぼ妥当なものであることを確認した。計算結果によれば最大張力は, 列車荷重が架空索の最長の支間内にあるときに発生する。また架空索の延長が過小でないかぎり, また負荷支間の支間長が過大でないかぎり, 列車荷重による張力増加は比較的小さい。
- 日本森林学会の論文
- 1983-01-25
著者
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