山間地域における道路網の配置構造解析と評価指標の検討
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概要
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ネットワーク分析で用いられる諸指標を, 路網の連結性, 到達性, および規模の3点から総合的に把握し, 愛知県奥三河林業地域の市町村の林道を含めた路網に適用した結果, 連結性については, 林道により循環路網が増加したにもかかわらず指標値の減少がみられた。これは対象地の林道網の配置が, 循環路を形成するよりも突っ込み路線が多く, 端点の増加に起因するものであった。端点密度と連結性の指標(α, β, γ)との間には一定の関係があることが導かれた。到達性については, 林道網による循環路の形成が地域内の交通距離の短縮に貢献しうることが数量的に示され, 路網の集中度の指標と地域面積との間には強い相関関係が認められた。路網の規模については, 路網の実距離直径と対象地域面積との間でHackの法則に準拠した関係が認められた。上記諸指標に対して対象市町村の類似性比較をクラスター分析した結果, 都市近郊地域, 中山間地域, 山間地域の地理的空間分布に対応していた。
- 2000-05-16
著者
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