GISを利用した森林機能による類型区分
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概要
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森林が保有するすべての機能が総合的に有効に利用できるような森林の類型区分を行うための手法を研究した。これは森林のもつ各種機能を評価しそれに基づいて森林の類型区分を行う手法である。そこでは、森林機能を木材等生産、水源かん養、山地災害防止、生活環境保全、保健文化の五機能に分け、地理情報システム(GIS)を用いて各種機能を計揖化し評価を行うこととしている。評価方法としては、従来の得点評価法とモデル評価法の2種類の方法を考えた。得点評価法は、機能ごとに評価要因を決めてそれをカテゴリーに区分し各カテゴリーに数量化法によって得点を与える評価方法である。また、モデル評価法は、各機能ごとに評価要因の相関を分析した上で機能評価モデルを構築しそれに基づいて各機能の評価得点を計算する方法である。次に得られた評価結果に基づいてクラスター分析法を用いて森林の類型区分を行う手法を作成した。これを東京大学千葉演習林に適用した。この手法によって個々の小班の各種機能を適切に評価できるし、その結果は、GISによって図面上に表示され森林の類型区分を有効に行えることが確かめられた。
- 日本森林学会の論文
- 1994-11-01
著者
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