相対幹曲線式を用いた材積表の調製
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概要
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地位の異なるスギ林分から採取した樹幹解析木の資料によってスギ林木の相対幹形を分析し, その結果にもとづいて材積表を調製した。中央相対直径η_<0.5>の値は, 地位が高いほど大きくなる。また, 林齢に関しては, 40年生までは林齢に応じて高くなりその後は変化を示さないことがわかった。このことは, 同一胸高直径, 同一樹高の林木でも地位の高いもののほうが, また, 40年生ごろまでは林齢が高まるにつれて, 樹幹がより完満になることを意味している。以上の結論とη_<0.5>の変化の大きさを考慮して, 40年生以上と以下の2群に分けて吉田式によって相対幹曲線式を決定し材積表の調製をおこなった。また, 同一資料に対して山本-シューマッカー式を適用してその精度を比較した。その結果, 相対幹曲線式にもとづく方法のほうが精度が若干よいことがわかった。
- 日本森林学会の論文
- 1981-08-25
著者
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