異齢林経営への最適化方法の応用について
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概要
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異齢林経営に関する最適施業決定の問題は, 一つの数理計画法として定式化される。本研究では異齢林の動的成長モデルに基づいて, 一定期間の林積収穫量最大, 正味現価最大と純収益最大を目的とする数理計画モデルを考えた。このモデルに従って, 異齢林経営に関する, 1)最適断面積合計, 2)最適直径分布, 3)最適回帰年の長さ, を求めた。資料は中国黒竜江省小興安嶺と壮丹江森林地帯のトドマツ(Abies nephrolepis)を主とする天然混交林から求めた。分析の結果, BUONGIORNOら(1980)のモデルを主としての最適化の方法は異齢林経営の戦略決定に有効であることがわかった。
- 日本森林学会の論文
- 1989-09-01