岩大式集材法における空フックの誘導方法と荷掛手の労働負担軽減効果(II) : 滑走体走行運動の実験的検討

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概要

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第1報で述べた理論の妥当性を検討し、滑走体の誘導索上運動に関わる主要因子の性質を数量で表現するために、新しく開発した誘導装置を用いて野外実験を実施した。その結果は、次のように要約される。1)滑走体の到達距離は、誘導索スパン20m、高低角7.5°以下のとき、原索垂下比0.03〜0.05の範囲ならば、垂下比に関係なく単体走行時の54〜71%であった。2)この到達距離は、滑走体単体の走行抵抗係数をμ=0.12、メインラインを伴うときのメインラインによる走行抵抗ならびに推進要素を表す定数をQ=0.26(kg/m)、R=0.33(kg)と仮定すれば、第1報の運動方程式より実用上十分な精度で推定できる。3)上記三つの主要因子を用いて、この理論がスパンおよび高低角のさらに広範囲まで応用できるとするならば、強制降下がそれほど高速でない限り、滑走体が下部支点まで到達できるための高低角は27°と推定される。
日本森林学会の論文
1994-07-01

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