風圧制禦装置により制禦される荷重の架線上における運動

概要

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風圧制禦を有する架線の荷重運動を回転体の力学にもとずいて近似解法することを考えた。この考え方によれば, 運動部を個々に切り離すことなく, 全体を回転系として扱い, 総慣性能率を任意の1軸(ここではブレーキ軸)によせあつめた形で表現される。すなわちI : 任意の1軸(ここではブレーキ軸)のまわりによせあつめた回転系の総慣性能率ω : 同軸の角速度r : 同軸のシーブ半径(m)t : 時間(sec)W : 荷重(kg)v : 荷重速度(m/sec)a, b : 主索荷重軌跡曲線より与えられる定数s : 索に沿つた長さ(m)K : 風圧制禦装置の制禦容量をあらわす定数f : 回転系の総抵抗(kg)とすれば, 運動方程式は, I(dω)/(dt)={W(as+b)-f}r-Kv^2この式の解v=1/(√<K>)√<{W(as+b)-f+(WaI)/(2rK)}r±I/(2rK)e^<(2rK)/I(s+c)>>により, 荷重位置と荷重速度の関係を知ることができるものと思われる。
一般社団法人日本森林学会の論文
1961-06-25