岩大式集材法専用搬器ならびに移動式メインラインサポートの設計に関する研究(I) : 搬器の機能, 構造と設計上の条件
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概要
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岩大式集材法専用搬器の開発により, 集材機を下方林道端に設置したまま, スキデイングラインを独立別設することなく, メインライン1本だけの単純な方法で横取りが直接行われる新技術が誕生した。この搬器は軽量空フックつきメインラインを急斜地の下げ木集材時であっても, 元柱・搬器間に存在するメインラインの摺動・重力抵抗に逆らって搬器から伐採地へ強制降下させる能力をもっている。この所望の機能は, てこと摩擦の組合せの単純原理だけで成り立つ独自の構造により達成される。この搬器を合理的に設計するためには, まずもって搬器がメインラインをその抵抗に逆らって強制降下させるに要する駆動力を推定しておかなければならず, ここに搬器設計の前提として駆動力算定の理論的方法を提示した。それによれば, たとえば70%の急斜地, 300mスパンのもとで直径8mmのメインラインを用いるときの必要駆動力は66kgと推定されるが, 移動式メインラインサポートを用いれば46kgまで減少させうる。
- 1986-01-25
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