帯広営林局管内におけるトラクタ集材距離とトラック作業道密度の合理的関連性に関する研究〔第2報〕 : 矩形平地林における数学モデル
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概要
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〔第1報〕の仮定のもとに, 矩形平地林を基本形として数学モデルをつくり, また釧路営林署管内の実績値(定数)を代入して, 最適解におけるトラック作業道密度ならびに経済効果をモデルにより算定考察した。1)数学モデルは, 土場を中心とした集材費と(トラクタ集材作業路の)トラック作業道への改修費の合計で(15)式のように独立変数k, l_1,jの函数として表わされる。2)このモデルにより中間土場の数jは多いほど有利であるが, 各土場の材積は, (5)式で示され, 現場の最小必要量を満す関係上, 制限をうける。3)モデルによる最適解は, (16), (17)式により算定される。1例を図表で解けばAbb.3のとおりである。4)一般に中央トラクタ集材作業路をトラック作業道に置き換える方が有利になるのは, 同路線への総出材量がac/μNよりも大きい場合であって, その分岐点位置kを(17)式が示している。5)逆に総出材量がac/μNより小さい場合は, k=0のときが最良であって(fの最小値), 作業道を入れることは, 一方的に不利になる。6)ある現場の定数を用いて, 上記最良計画における経済効果を(15)式により算定するとTabelle1のようであって, 作業道投入意義の大きいことが推定される。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1964-08-25
著者
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