作業路の作設能率とコストに影響を与える要因

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概要

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林業採算性が悪化する中、素材生産コストの削減が必要視されている。採算性の改善には、素材生産における労働生産性を向上させ、コストを削減する必要がある。平成19年度から林野庁の補助事業として「低コスト作業システム構築事業」が開始された。この事業では現在の労働生産性を約5m3／人・日から、10m3／人・日に向上させることを目標とする作業システムの開発実証試験を全国で行っている。労働生産性の高い作業システムを実現するためには、高密な路網が必要になる。低コストで耐久性の高い作業路として四万十式作業路が注目され、全国各地で作設されている。このタイプの作業路作設単価は300〜1,500（円／m）という報告もあるが、これはアンケート調査であり、詳細なコスト分析はされていない。本研究は、作業路の作設能率とコストの推定精度を高めるために、作設能率や地況の条件を変えて行った、土工と丸太組工についての試験結果を報告するものである。

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