ハードウェアプリフェッチ機構を利用したコンパイラ制御によるデータプリフェッチ方式
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概要
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メモリレイテンシ隠蔽技術であるデータプリフェッチには、ハードウェアがデータストリームを実行時に予測するハードウェアプリフェッチと、コード中の明示的なプリフェッチ命令によりアドレスを指定するソフトウェアプリフェッチがある。POWER3はハードウェア・ソフトウェアの両プリフェッチ機構を備えているため、これらを併用するためのコンパイラ最適化を実装し、評価を行った。本最適化は、ループ内のストリーム数が多い場合、一定数のストリームをハードウェアプリフェッチ対象と仮定し、残りのストリームにソフトウェアプリフェッチを適用する。またストア命令に対しては、ダミーのロード命令の挿入によりハードウェアプリフェッチを適用する。SPECfp2000のFortranプログラムに適用した結果、最高35%、平均9%の性能向上が得られた。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2002-02-01
著者
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本川 敬子
(株)日立製作所システム開発研究所
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西山 博泰
(株)日立製作所システム開発研究所
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久島 伊知郎
(株)日立製作所システム開発研究所
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橋本 博幸
(株)日立製作所システム開発研究所
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西山 博泰
株式会社日立製作所システム開発研究所
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橋本 博幸
(株)日立製作所 中央研究所
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西山 博泰
日立製作所システム開発研究所
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