漸化式のスーパースカラ向け高速化
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概要
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スーパースカラプロセッサ向けの漸化式またはリカレンス高速化方式を提案する.高速化の具体例はリバモアループの11番とする.マルチプロセッサ向けのリカレンス高速化方式として巡回縮約が知られている.巡回縮約は演算数をNからNlog_2Nに増大するが,その見返りに並列度を1からNに増大させる.したがって超並列機などかなりの演算器数が期待できる状況では高速化が期待できる.しかし巡回縮約はスーパースカラ向け(シングルプロセッサ向け)の高速化方式にはならない.並列性増大の利点よりも演算数増大の欠点のほうが大きく効いてくるからである.本稿で提案の方式は巡回縮約にヒントを得ている.本稿の提案では巡回縮約の余分な演算数の増大を抑えるとともに,スーパースカラで活用できる程度の並列性を引き出した.これによりスーパースカラプロセッサにおいてリバモアループの11番を2倍以上高速化できた,というのが本稿の主要な主張点である.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1993-12-15
著者
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