SR8000におけるデータプリロード処理
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概要
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大規模なデータを扱う科学技術計算などでは, データ再利用を前提とした通常のキャッシュ機構が有効に機能しない場合が多い.このような, 大規模データを扱うアプリケーションの性能を向上を目的として, SR8000ではデータのプリロード機構とプリフェッチ機構を実現している. SR8000では, これらの機構を利用して, データ転送と演算実行を並行して行うことにより, メモリ参照レイテンシを隠蔽する.本論文では, SR8000の特徴である, プリロード機構を対象としたコンパイラ最適化について述べる. SR8000コンパイラでは, 依存の除去によりプリロードの適用効果を高めるプログラム変換, 多重ループ向けのピーリングによるループスタートオーバヘッドの削減, 条件分岐を含むループを適用対象とするためのpartial maskingなどのコンパイラ最適化を実現している.ベンチマークによる性能評価の結果, データプリロード機構とプリフェッチ機構の組合せにより, 高いレイテンシ隠蔽効果が得られることを確認した.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2000-08-15
著者
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西山 博泰
(株)日立製作所システム開発研究所
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久島 伊知郎
(株)日立製作所システム開発研究所
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西山 博泰
株式会社日立製作所システム開発研究所
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久島 伊知郎
株式会社日立製作所システム開発研究所
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菊池 純男
株式会社日立製作所システム開発研究所
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西山 博泰
日立製作所システム開発研究所
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