G_<MICRO>/200アーキテクチャの機能の考察 : 文字列処理命令
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概要
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G_<MICRO>/200はTRON仕様に準拠した最初のプロセサチップである。TRON仕様チップは明らかにCISCに分類される。CISCとはComplex instruction Set Computerを意味している。TRON仕様チップの発想は可能な限りの論理をプロセッサチップに詰め込み、それにより高速化を図るものである。高速化の対象としては、一般の高級言語で記述されたプログラムが考えられ、特にCで記述されたプログラムが高速化の主対象となる。Cは今後ますますマイクロプロセッサに浸透し、その上で動作するオペレーティングシステムでさえ、大半がCで記述されていくことになるのが明白であるからである。Cは高級言語であるが特殊な言語ではない。ざっくりいうと、システムミックスが高速であれば、Cで記述されたプログラムは高速に動作できる。さらにざっくりいうと、整数転送命令、整数加算命令、分岐命令が高速でありその他の普通の命令も同程度に高速であれば、Cで記述されたプログラムは高速に動作できる。しかし、Cの機能を吟味すると、C(及びG_<MICRO>/200の応用プログラム)がアーキテクチャに期待するいくつかの項目が浮かび上がってくる。例えば、「文字列処理」、「再帰呼出し」などが該当するが、ここでは文字列処理に焦点を絞り、考察を加える。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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