位相属性を用いた多次元伝達関数設計(コンピュータグラフィックス)
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概要
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近年の多次元伝達関数設計手法の発展により, 微分や曲率など, スカラ値以外の種々の局所特徴を考慮に入れたボリューム可視化画像を効果的に生成できるようになった.しかし実際の可視化においては, データに関する既知の大局的な構造を手がかりに, 特定の目的を持ってボリュームデータの可視化を行うことがしばしばである.そこで本論文では, 新たに位相属性を導入して, このような観察者の目的に応じたボリューム可視化を行うための枠組みを提案する.これらの位相属性は, ボリュームデータのレベルセットグラフから計算されるものであり, 多次元伝達関数の変数として今までに用いられてきた局所特徴と異なり, ボリュームの大局的な構造をもとらえることが可能である.導入された位相属性を用いることで, ボリュームデータに内在する等値面の入れ子構造, 位相変化の構造, 位相の型変化などを強調することができる.さらに, 位相属性と対応する伝達関数設計例を示し, シミュレーションデータに適用することにより, 本手法の有効性を検証する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2005-10-15
著者
-
藤代 一成
東北大学
-
藤代 一成
慶應義塾大学理工学部
-
高橋 成雄
東京大学大学院新領域創成科学研究科
-
竹島 由里子
東北大学 流体科学研究所
-
竹島 由里子
東北大学流体科学研究所
-
藤代 一成
筑波大学電子情報工学系
-
高橋 成雄
東京大学
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