ポリクローナル抗体とモノクローナル抗体によるズッキーニ黄班モザイクウイルス(ZYMV)のdot-immunobinding assay (DIA)
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概要
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DNAによりZYMVの検出実験を試みた結果, このウイルスのニトロセルロース膜(NCM)への結合能は, 試験した3種類の緩衝液間で, 差異を認めなかった。ZYMVの抗原性は罹病葉の汁液を塗付したNCMを-20C, 6Cあるいは20C下で6カ月間保存したのちでも, 失われず, DIAによりウイルスの検出ができた。罹病葉の汁液を塗付したNCMを生葉試料の代りに郵送する方法について試験し, 罹病葉からNCM上に試料を塗付する簡易な手法を工夫した。7種類のプロトコールを用いたDIAすべてにより, 健全と罹病カボチャ葉が識別でき, その検出限界は罹病葉の汁液で10^<-3>〜10^<-5>倍希釈であった。ZYMVに対するポリクローナル抗体を用いる直接法および間接法では, watermelon mosaic virus 2 (WMV-2)との交差反応が認められたが, 二重抗体法では認められなかった。これらのDIAでは, papaya ringspot virus, type W (PRSV-W)との反応は認められなかった。ZYMVに対するモノクローナル抗体を用いて, これら3種類のDIAを試みたところ, いずれの方法でもポリクローナル抗体を用いたときと同じ感度を示し, ZYMVとWMV-2およびPRSV-Wを識別できた。
- 日本植物病理学会の論文
- 1989-01-25
著者
-
Somowiyarjo Susamto
佐賀大学農学部:(現)ガジャマダ大学農学部
-
Somowiyarjo Susamto
インドネシアガジャマダ大学農学部植物病理学研究室
-
佐古 宣道
佐賀大
-
佐古 宣道
佐賀大学農学部
-
野中 福次
佐賀大学農学部
-
Somowiyarjo Susamto
ガジャマダ大学農学部
-
Somowiyarjo Susamto
Gadjah Mada Univ.
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