酵素結合抗体法(ELISA)によるウリ科作物でのカボチャモザイクウイルスとキュウリモザイクウイルスの検出
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ELISAによりウリ科作物の病原ウイルスであるWMVとCMVの検出を試みた結果, 罹病カボチャならびにキュウリから調製した搾汁液, 純化ウイルスなどで, 両ウイルスは迅速, かつ正確に検出できた。検出限界はWMV罹病葉の搾汁液では10^<-4>〜10^<-5>希釈, 純化ウイルスでは50ng/mlの濃度であった。この2種類のウイルスに重複感染した個体からも, 両ウイルスの判別が各々の抗血清を用いることにより可能であった。また, 子葉期に両ウイルスを汁液接種して1週間後, 子葉, 本葉, 胚軸, 根の各部位から両ウイルスが検出された。罹病葉の葉片を塩化カルシウムを入れた試料びん内で乾燥させることにより, 両ウイルス抗原の保存は可能で, この処理によって, 30Cの温度下で, WMVでは180日, CMVでは90日の保存期間後でも高いE_<405>の値を示し, 本法によるウイルスの検出は容易であった。ELISAを用いる圃場診断に際して, 上記のような方法で作製した乾燥葉を郵送することにより, 多数の被検体の診断が的確に実施されるようなシステム化を提案したい。
- 日本植物病理学会の論文
- 1980-12-25
著者
関連論文
- (320)トマト黄化えそウイルス(TSWV)のジャガイモ品種に対する反応とRT-PCRによる検出(平成16年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- メロンえそ斑点病ウイルスを媒介するOlpidium bornovanusの感染阻害効果を有する内生細菌の存在(関西部会講演要旨,平成17年度地域部会講演要旨)
- (395)メロンえそ斑点ウイルスの移行性の高い系統の諸性質の解析(平成16年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- ヒシ白絹病菌菌核の水面浮上性に及ぼす培養条件の影響
- カボチャモザイクウィルス(WMV-2)に対するモノクローナル抗体(MCA)の作製と特性
- ポリクローナル抗体とモノクローナル抗体によるズッキーニ黄班モザイクウイルス(ZYMV)のdot-immunobinding assay (DIA)
- ラテックス凝集反応法および Protein A-coated latex-linked antisera 法によるズッキーニ黄斑モザイクウイルス (ZYMV) の検出
- 2種類の間接ELISA法によるズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV)の検出
- 間接ELISA法によるズッキーニ黄斑モザイクウイルス (ZYMV) の検出
- 宮古・八重山群島のカボチャから分離した Zucchini Yellow Mosaic Virus
- (289) ジャガイモYウイルス塊茎えそ系統の分子分類学的解析(1) 5'非翻訳領域, P1遺伝子, 外被タンパク質遺伝子および3'非翻訳領域
- (343)メロンえそ斑点ウイルスNHおよびNK系統の遺伝子解析(平成9年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (296)塊茎えそ症のジャガイモから分離されたジャガイモYウイルス外被タンパク質遺伝子の塩基配列(平成9年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- タバコモザイクウイルス・ラッキョウ系統の30K移行タンパク質に対する抗血清の作製
- 逆転写-ポリメラーゼ連鎖反応法によるタバコモザイクウイルスラッキョウ系統の特異的検出
- (330) メロンえそ斑点ウイルスNK系統の外被タンパク質遺伝子の塩基配列およびその遺伝子診断 (日本植物病理大会)
- ダゾメット剤を用いたショウガの根茎腐敗病・雑草防除--長崎県の事例 (特別企画 臭化メチル代替技術の最新動向)
- メロンえそ斑点ウイルスの媒介菌Olpidium bornovanusに感染阻害効果を示す新規Bacillus属菌の選抜
- P35 銅ヒノキチオール/モンモリロナイト複合体の抗微生物活性
- (321) Trichoderma asperellum SKT-1株によるイネ種子伝染性病害の生物防除(9) : エコホープDJの各種病害防除効果(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 九州におけるスイカえそ斑点病の初発生(九州部会講演要旨,平成18年度地域部会講演要旨)
- (463) メロンえそ斑点ウイルスを媒介するOlpidium bornovanusに拮抗性を示す新種Bacillus属菌の生物学的特性等の解析(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (462) メロンえそ斑点ウイルスの媒介菌Olpidium bornovanusに対する拮抗微生物の圃場試験選抜(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (461) 室内幼苗検定法を用いたメロンえそ斑点ウイルス媒介菌Olpidium bornovanusに対する拮抗微生物の選抜(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- G314 シルバーリーフコナジラミに対する数種散布剤のTYLCV媒介抑制効果(一般講演)
- 本邦に発生するメロンえそ斑点ウイルス系統の逆転写 : polymerase chain reaction法による検出
- (223) メロンえそ斑点ウイルス外被タンパク質遺伝子の塩基配列 (日本植物病理学会大会)
- (16) ニンニク生育不良症 (俗称 : 赤芽症) 発症要因の病理学的検討 (九州部会)
- (20) キュウリモザイクウイルス(CMV)ダイズ萎縮系に由来する弱毒株の作出 (九州部会)
- (12) Pythium spinosumによるキンギョソウ根腐病(新称)の発生 (九州部会)
- メロンえそ斑点ウイルス3系統の3種ELISA法による検出と日本における発生分布
- (62) イチゴ葉枯炭そ病(新称)菌の分類学的検討 (日本植物病理学会大会)
- モノクローナル抗体とポリクローナル抗体によるウリ科作物に発生する病原ウイルスの検出
- シャリンバイの新規ファイトアレキシン・rhaphiolepsinの生成と抗菌性
- シャリンバイの新規ファイトアレキシン・4'-methoxyaucuparinの生成と抗菌性
- Phosphatidylcholineがaucuparinならびに2種の殺菌剤の抗菌性に及ぼす影響
- フォスフォリピッドとその関連物質が糸状菌のピサチン感受性に及ぼす影響
- ダイズの莢から得た Phytoalexin について
- カナメモチで発見された2種類のファイトアレキシン (オーキュパリン関連物質) について
- メロンえそ斑点病汚染土の保存温度,湿度(含有水分),期間が媒介菌,病原ウイルスの活性に及ぼす影響(九州部会講演要旨,平成17年度地域部会講演要旨)
- (281) メロンえそ斑点病抵抗性品種・系統の室内幼苗検定および圃場試験における反応(平成17年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (16) クロルピクリン剤深層土壌消毒によるジャガイモ土壌病害の省力防除(九州部会講演要旨, 平成16年度地域部会講演要旨)
- (405)ジャガイモに発生したトマト黄化えそウイルス(TSWV)によるえそ病(新称)(平成15年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (7)ジャガイモ疫病に対する防除薬剤の散布間隔を累積降雨量により決定した場合の防除効果について
- メロン幼苗利用による土中のメロンえそ斑点ウイルスおよびその媒介菌の検出法
- 室内幼苗検定法による各種薬剤のメロンえそ斑点病に対する防除効果
- (13) 長崎県における4種のジャガイモウイルスの発生実態について (平成10年度九州部会)
- Colletotrichum acutatumによるイチゴ炭そ病の薬剤防除法
- (142) イチゴ葉枯炭そ病(仮称)に対する薬剤散布と雨よけ栽培の防除効果 (日本植物病理大会)
- メロンえそ斑点病に対する土壌消毒剤と輪作の防除効果
- Pisatin のエンドウ病原菌 Ascochyata pisi による誘導分解
- Pisatin の病原菌に対する阻害と病原菌による pisatin の分解
- Cylindrocladium scoparium Morgan が形成する各種菌核様体の形態的比較
- イネ菌核病菌の菌核の解剖学的所見 : 自然菌核について
- イネ葉しょう網斑病病斑の解剖学的研究
- カブモザイグウイルスのアブラムシ伝搬性分離株と非伝搬性分離株の外被タンパク質をコードする領域の塩基配列
- タマネギ葉身角皮層のカルシウム含量と黒かび病菌による鱗茎腐敗との関係
- ズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV)検出のためのモノクローナル抗体の利用
- ダイズ葉焼病罹病葉における hydroxyphaseollin の生成とその抗菌作用
- Pisatin の病原菌胞子発芽に対する阻害作用と病原菌胞子による Pisatin の不活化
- (23) イチゴ葉枯炭そ病(新称)の発生 (日本植物病理学会大会)
- (23) キュウリモザイクウイルスによるトルコギキョウえそモザイク病 (新称) (九州部会)
- メロンえそ斑点ウイルスの新系統
- (272) メロンえそ斑点ウイルスの種子からの ELISA 検出と種子内存在部位および種子表面消毒効果 (日本植物病理学会大会)
- 酵素結合抗体法 (ELISA) によるカボチャモザイクウイルスとキュウリモザイクウイルスの検出に用いる静置条件
- 酵素結合抗体法(ELISA)によるウリ科作物でのカボチャモザイクウイルスとキュウリモザイクウイルスの検出
- カボチャモザイクウイルスの純化
- ラッキョウから分離されたタバコモザイクウイルスの新系統
- 2, 3のポチウイルスのアブラムシ伝搬におけるヘルパー成分 (HC) の介在
- イポメアマロンの植物病原菌に対する阻害作用の特異性について
- ビワがんしゅ病菌のビワ葉組織内での増殖と aucuparin 生成との関係
- ビワのファイトアレキシン、aucuparin、 の抗菌性について
- イネ葉しょう網斑病の発生とその病原菌
- Botrytis cinerea Persoon に関する研究 : 第1報 培養的性質について
- カブモザイクウィルスのアブラムシによる伝搬に必要なヘルパー
- 糸状菌に対するピサチン耐性の誘導
- イネ菌核病の6種病原菌についての諸性質
- 4種の血清学的手法でのカブモザイクウイルス(TuMV)2系統に対するモノクローナル抗体(MAb)のウイルス反応性
- ポティウイルスのアブラムシ非永続伝搬機構の解明とその血清学的研究
- タバコブライト***ーに局部感染するタバコモザイクウイルスラッキョウ系統の外被タンパク質と30Kタンパク質遺伝子の塩基配列
- キュウリモザイクウイルス2系統のELISAとDIBAによる検出
- タマネギ萎黄病に関する研究 : 本病の発生状況と寒冷紗被覆による防除効果
- タマネギ鱗茎の腐敗に関与するAspergillus nigerの走査電子顕微鏡による観察
- マイコプラズマ様微生物によるタマネギ萎黄病(新称)の発生について
- 黒かび病菌(Aspergillus niger)によるタマネギ鱗茎の腐敗機構に関する研究 : 石灰によるタマネギ鱗茎の腐敗防止効果
- Aspergillus nigerによるタマネギ鱗茎腐敗におけるしゅう酸とペクチン質分解酵素の共軛作用
- タマネギ鱗茎の腐敗に関与する Botrytis 属菌について(第2報) : タマネギ葉から分離された Botryotinia squamosa Viennot-Bourgin の子のう盤形成
- タマネギ鱗茎の腐敗に関与するBotrytis属菌について(第1報) : タマネギ葉から分離されたBotrytis squamosa
- ビワがんしゆ病菌ファージの純化
- カボチャ葉から分離されたカボチャモザイクウイルスの2分離株
- キュウリモザイクウイルスに対するモノクローナル抗体の作成とその酵素結合抗体法への利用
- ズッキーニ黄斑モザイクウイルス検出のためのELISA法での静置時間の短縮化
- カボチャモザイクウイルスのアブラムシによる伝搬
- Pisatin の病原菌に対する阻害と病原菌による pisatin の分解
- 灰色かび病菌の thiophanate-methyl 剤耐性について
- Pisatin のエンドウ病原菌 Ascochyta pisi による誘導分解
- カボチャモザイクウイルスのアブラムシによる伝搬
- アカザ属植物の搾汁液にみられるウイルス感染阻止作用(第4報) : アセトン不溶性画分の分別
- アカザ属植物の搾汁液にみられるウイルス感染阻止作用(第2報)
- アカザ属植物の搾汁液にみられるウイルス感染阻止作用(第3報) : アセトン不溶性画分