2, 3のポチウイルスのアブラムシ伝搬におけるヘルパー成分 (HC) の介在
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概要
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カボチャモザイクウイルス (WMV) とジャガイモYウイルス (PVY) のHCは, カブモザイクウイルス (TuMV) のアブラムシ伝搬に介在して有効である。HC源としてWMV罹病葉を前もって吸汁させ, 膜越吸汁法により純化 TuMVを獲得させた時, モモアカアブラムシは同時に2種類のウイルスを伝搬できた。モモアカ, ゴボウヒゲナガ, マメアブラムシは TuMVを容易に伝搬するが, マメアブラムシはWMVを伝搬せず, ゴボウヒゲナガアブラムシは稀にしか伝搬しない。しかし, WMV-HCを獲得させたのちに, 純化ウイルスを吸汁させたゴボウヒゲナガ, マメアブラムシはTuMVを伝搬できなかった。罹病葉と純化ウイルスの連続吸汁させる方法を用いて, WMV-および PVY-HCのモモアカアブラムシによる獲得・保有各時間を調べたところ, 両ウイルスのHCとも獲得時間が短いほど, TuMVの伝搬を高率に補助した。HC保有時間は, あらかじめWMV-, PVY-HCを吸汁させたモモアカアブラムシをガラスびん内に放飼した時, 7〜9時間, 健全葉上に放飼した時, 10〜30分であった。これらの結果から, アブラムシに獲得されたHCは吸汗時間が長くなると, その活性を失うと考えられる。
- 日本植物病理学会の論文
- 1984-10-25
著者
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