北海道のアズキ栽培圃場から分離されたアズキ萎凋病菌およびアズキに対し非病原性のFusarium oxysporum菌株の体細胞和合性による分類
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概要
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北海道内20地域から分離されたアズキ萎凋病菌を硝酸塩利用能欠損変異を利用した体細胞和合性により分類した。接種試験により病原性を確認した112菌株中, 102菌株が同一の群に属し, この群は99菌株からなるサブグループIと3菌株からなるサブグループIIに分けられた。また, この群には本菌の3つのレースすべてが含まれていた。なお, この最大の群の他に3菌株から構成される1つの小さな群, 単独自己和合性の3菌株, 自己非和合性の4菌株が確認された。一方, 本病発生地あるいは未発生地の土壌およびアズキから分離した非病原性のFusarium oxysporum菌株についても体細胞和合性群により分類した。その結果, 供試した199菌株はすべて本病の各群と和合性はなく, そのうち単独自己和合性株を除く184菌株は25群に分かれた。その25群中16群は本病発生, 未発生両地域の菌株を含み, これら16群で162菌株, 81.3%を占めた。両地域における非病原性Fusarium oxysporumの体細胞和合性群の構成にはほとんど差がないと考えられた。
- 1997-02-25
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