北海道におけるヒマワリ菌核病の発生と防除
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概要
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北海道ではヒマワリ菌核病は主として頭花に発生する。病原菌Sclerotinia sclerotiorumの子のう胞子は主として筒状花から侵入し, 接種から10〜24日後に病徴が現れた。子のう盤は7月終りから8月初めにかけてヒマワリあるいは隣接するバレイショほ場内で盛んに形成されたが, 9月にはまったく認められなくなった。ヒマワリの開花時期に子のう盤数が多いときは少ないときより発病率は高く(1m^2当り40個のとき発病率27%, 2個のとき2%), 発病にはヒマワリの開花時期の子のう盤数が密接に関連していた。さらに品種間の発病率の差は供試した11品種の開花期によって説明され, 開花時期の早い群と遅い群に有意な(P=0.05)発病率の差が認められた。また, 開花期以後開花終りまでの期間の集中的な薬剤散布(ビンクロゾリン, 濃度500ppm, 10a当り2501, 5回)が防除に有効であることが明らかになった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1988-04-25
著者
-
赤井 純
道立中央農試
-
児玉 不二雄
北海道立中央農業試験場
-
児玉 不二雄
北植防
-
尾崎 政春
中央農試
-
尾崎 政春
道立上川農試専技室
-
近藤 則夫
北海道大学農学部
-
赤井 純
北海道立中央農業試験場
-
近藤 則夫
北海道立中央農業試験場
-
尾崎 政春
北海道立中央農業試験場
-
赤井 純
北海道十勝農業試験場
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