コムギ眼紋病菌の土壌からの選択分離培地
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概要
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コムギ眼紋病菌Pseudocercosporella herpotrichoidesの土壌からの選択分離培地を開発した。その組成は, PDAにストレプトマイシン硫酸塩300ppmと硫酸銅800〜1,000ppmを加えたものである。この培地では, ほぼ本菌のみが生育し, 特異的な赤褐色の厚い菌叢を形成するが, 土壌中の他の細菌や糸状菌の生育を阻害する。したがって, 眼紋病菌の検出・判別は非常に容易であると考えられる。胞子を混和した土壌から本菌の検出を試みたところ, ストレプトマイシン硫酸塩加用PDAではまったく検出が不可能であったが, 硫酸銅濃度が800〜1,000ppmの本培地では約16〜60%の回収率で検出が可能であった。さらに, 本培地を用いて眼紋病発生は場の土壌から本菌の検出を試みたところ, 乾土1gあたり3,200〜38,000の菌量が検出できた。
- 日本植物病理学会の論文
- 1991-10-25
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