(10)非病原性Fusarium oxysporumを用いたタマネギ乾腐病の生物防除
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概要
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タマネギ乾腐病は糸状菌Fusarium oxysporum f.sp.cepaeによって引き起こされる土壌伝染性病害である.これまでに,非病原性Fusarium oxysporum SM007菌株が選抜され,浸根接種法を用いた温室レベルでの発病抑制効果が報告された.本研究では,北海道の一般的なタマネギ栽培体系を考慮し,市販の育苗土にSM007菌株の小型分生胞子を混和して発病抑制効果試験を農家圃場で行った.その結果,栗山町の圃場では,無処理区の発病株率5.0%がSM007処理区で1.5%,長沼町の圃場では無処理区7.8%が処理区2.0%であった.また,接種したSM007菌株が圃場でタマネギ茎盤部に定着しているかを経時的に調査したところ,圃場移植2ヵ月後では,栗山町で調査個体の58%,長沼町で77%のタマネギ茎盤部からSM007菌株が再分離された.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
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