(17)ジャガイモ果実を用いたジャガイモそうか病菌の病原性検定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ジャガイモそうか病菌の病原性検定はポット試験等により行われているが,多数の菌株を検定するには多大な労力が必要となる.そこで,ジャガイモ果実にジャガイモそうか病菌の含菌寒天片を有傷接種することで,果実に明瞭な病斑が形成されることを利用し,ジャガイモ果実を用いた病原性検定法について検討した.ジャガイモ各品種の果実に綿針で傷をつけ,2週間でんぷん培地で培養した放線菌の含菌寒天片を接種し,7日後に接種部位を観察した.供試したジャガイモそうか病菌7菌株では接種部位を中心に広く病斑が形成され,そのなかには隆起型の病斑も認められた.一方,非そうか病菌の放線菌9菌株を接種した結果,病斑は形成されなかった.また,各放線菌を接種した果実の病斑あるいは針傷から,接種した菌株と同様のコロニー形状を示す放線菌が優占的に分離された.果実で形成される病斑の形状や発病率にジャガイモ品種間で差異は認められなかった.
- 2003-02-25
著者
関連論文
- 23-9 積雪地域における水田土壌の非栽培期間中の乾燥・酸化が栽培期間中のメタン生成・放出量に及ぼす影響(23.地球環境,2008年度愛知大会)
- (374)シラカシ枝枯細菌病菌に対する抗血清の特異性(平成14年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- 22 新潟県内の水田土壌におけるリン酸、塩基の経年変化(関東支部講演会,2008年度各支部会)
- チャガラシおよびクレオメの鋤込みによるトマト青枯病とネコブセンチュウの防除効果 : (第2報)鋤込み後のイソチオシアネート発生と土壌微生物群集構造への影響
- 15-9 水管理が水田土壌における家畜ふん堆肥の窒素無機化に及ぼす影響(15.水田土壌肥よく度,2007年度東京大会)
- チャガラシおよびクレオメの鋤込みによるトマト青枯病とネコブセンチュウの防除効果
- (13)土壌微生物群集の構造解析(1) : 糖蜜およびフスマを用いた還元消毒土壌について
- (321) Pythium oligandrumを用いたイネもみ枯細菌病(苗腐敗症)の生物的防除(平成20年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (414) 土壌中におけるジャガイモそうか病菌と生物防除微生物の菌量の推移(平成20年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (413) ジャガイモそうか病に対する生物防除微生物の発病抑制効果と特性(平成20年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 63 土壌の生物性への影響から見た有機質資材の類別(関東支部講演会,2006年度各支部会)
- 20-12 土壌の生物性への影響から見た有機質資材の類別 : (第2報)有機質資材が土壌微生物多様性に与える影響(20.土壌改良資材,2007年度東京大会)
- P6-7 熱水土壌消毒が土壌微生物群集に及ぼす影響(6.土壌生物,2007年度東京大会)
- ジャガイモ果実を用いたジャガイモそうか病菌Streptomyces spp.のthaxtomin A産生能の検定(学術報告)
- (104) ジャガイモ疫病菌北海道菌株の卵胞子発芽(平成17年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (90)アジア諸国および北海道におけるジャガイモ疫病菌の集団遺伝学的解析(平成16年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (19)日本におけるジャガイモ疫病菌の遺伝子型を識別する分子マーカー(北海道部会講演要旨)(平成15年度地域部会講演要旨)
- (18)アズキ茎疫病菌の雑種菌株選抜マーカーの探索(北海道部会講演要旨)(平成15年度地域部会講演要旨)
- (16)Microsatellite-primed PCRを用いたRhizocotnia solani菌糸融合群の遺伝的解析(北海道部会講演要旨)(平成15年度地域部会講演要旨)
- (159)テンサイ葉腐病発生圃場におけるRhizoctonia solani AG-2-2 IV個体群多様性のMP-PCRによる解析(平成15年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (149)ジャガイモ疫病菌GUS形質転換株を用いた有性生殖の観察(平成15年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (132)RAPDおよびMP-PCRを用いたThanate-phorus cucumeris(Rhizoctonia solani AG 2-2-IV)の個体群の識別(平成14年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- (73)ジャガイモ疫病菌形質転換株を用いた有性生殖器官の識別(平成14年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- (16)アズキカルスに対するアズキ萎凋病菌出芽細胞培養液の毒性(平成14年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- RAPD解析によるThenatephorus cucumeris (Rhizoctonia solani AG2-2-IV)の遺伝的多様性(北海道部会講演要旨)
- (76)ジャガイモ疫病菌A2交配型菌株に特異的なcDNAクローンcET110について
- ジャガイモ疫病菌の卵胞子発芽株の培養性質とハイブリッド検定(北海道部会講演要旨)
- (163) アズキ落葉病およびアズキ萎凋病の抵抗性遺伝子の連鎖解析(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- DNAマーカー利用によるアズキ遺伝資源のアズキ落葉病抵抗性遺伝子スクリーニング(北海道部会講演要旨,平成17年度地域部会講演要旨)
- (226) レブンアツモリソウに共生する菌根菌の同定(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (16)ジャガイモそうか病に対するエンバク野生種の緑肥利用による効果
- (178)野生エンバクの緑肥利用によるアズキ落葉病の防除(平成14年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- オートブランを用いたジャガイモそうか病菌Streptomyces spp.の生産するThaxtomin Aの定量(北海道部会講演要旨)
- ジャガイモそうか病に対する緑肥作物の効果(北海道部会講演要旨)
- (118)ISSRを用いた日本におけるアズキ落葉病菌とダイズ落葉病菌の遺伝的解析(平成15年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (15) 札幌市のジャガイモ栽培圃場より分離されたStreptomyces spp.の同定 (北海道部会講演要旨)
- (22)アズキ落葉病抵抗性機能解明に向けての接木の利用(北海道部会講演要旨)(平成15年度地域部会講演要旨)
- アズキ落葉病菌の新レースに対する抵抗性遺伝資源の探索と遺伝様式
- 非病原性Fusarium oxysporumによるタマネギ白斑葉枯病の発病抑制(北海道部会講演要旨,平成18年度地域部会講演要旨)
- (129) アグロバクテリウム法によるアズキ落葉病菌の病原性およびグレガチン生産性変異株の作出(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- インゲンマメ苗立枯病に対するPythium acanthophoronの抑制効果(北海道部会講演要旨,平成17年度地域部会講演要旨)
- (162) アズキ葉を利用したアズキ茎疫病抵抗性の判別(平成17年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (12) 非病原性Phialophora gregataの生理的諸性質, および生物防除への応用(北海道部会講演要旨, 平成16年度地域部会講演要旨)
- (2) アズキ落葉病抵抗性遺伝子に連鎖したDNAマーカーの開発(北海道部会講演要旨, 平成16年度地域部会講演要旨)
- (91)インゲンマメ苗立枯病(新称)に関与するPythium属菌(平成16年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 7-7 バイオセンサーを用いた新しい土壌生物性評価法 : 拮抗微生物の土壌環境適応性評価(7.土壌病害,2007年度東京大会)
- (437) 拮抗性Streptomyces sp.と紙筒移植栽培法の併用によるジャガイモそうか病の軽減効果(平成17年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (17)ジャガイモ果実を用いたジャガイモそうか病菌の病原性検定
- (161) ジャガイモそうか病菌Streptomyces scabiesに対するモノクローナル抗体の作製 (平成11年度 日本植物病理学会大会)
- (122) 水田転換畑のダイズ葉腐れ症状株から分離されたRhizoctonia属菌の菌糸融合群の同定(平成17年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (21)アズキ落葉病菌の新レース(北海道部会講演要旨)(平成15年度地域部会講演要旨)
- (2)アズキのピシウム苗立枯病の新病原
- (150)アズキピシウム苗立枯病に対するアズキ品種の感受性(平成14年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- Pythium属菌によるアズキ腐敗病(新称)(北海道部会講演要旨)
- (294)アズキ茎疫病菌Phytophthora vignae f. sp.adzukicolaの新レース
- (40)アズキピシウム苗立枯病感受性に及ぼすPythium属菌の種子への侵入経路の影響(平成16年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (25)インゲンマメ苗立枯症に関与するPythium属菌(北海道部会講演要旨)(平成15年度地域部会講演要旨)
- (10)非病原性Fusarium oxysporumを用いたタマネギ乾腐病の生物防除
- ISSR-PCR法によるRhizoctonia solaniの菌糸融合群第2群(AG-2)における遺伝的変異の解析
- (11)緑肥作物によるアズキ落葉病軽減要因の解析
- (14) 北海道におけるトウモロコシ紋枯病の発生(北海道部会講演要旨, 平成16年度地域部会講演要旨)
- (160)Rhizoctonia solani AG-6およびAG-7の各菌糸融合群内の遺伝的多様性(平成15年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (15) インドネシアにおけるCylindrocladium floridanumによるダイズ根腐症状の発生(北海道部会講演要旨, 平成16年度地域部会講演要旨)
- 30 積雪地域における水田転換畑からのメタン、亜酸化窒素フラックスの特徴(関東支部講演会,2009年度各支部会)
- 23-18 積雪水田土壌における融雪後の乾燥・酸化がメタン生成ポテンシャルに及ぼす影響(23.地球環境,2010年度北海道大会)
- 青枯病抵抗性台木の高接ぎによるトマト青枯病の発病抑制効果(2011年度大会一般講演要旨)
- 19-14 牛ふん堆肥製造過程における肥効性とレタス生産性の推移(19.肥料および施肥法)
- 14 積雪地域の田畑輪換ほ場におけるダイズ作が土壌炭素蓄積量に及ぼす影響(関東支部講演会,2010年度各支部会講演要旨)
- 23-6 稲わら、もみ殻の施用が水田からのメタン発生量に及ぼす影響(23.地球環境)
- ナス台木トマトのトマト青枯病に対する発病抑制効果(2010年度大会一般講演要旨)
- 生物防除微生物Pythium oligandrumによるトマト青枯病の発病抑制効果(2008年度大会一般講演要旨)
- 紙筒移植栽培によるジャガイモそうか病の発病軽減効果に及ぼす紙質の影響(2000年度大会一般講演要旨)
- P19-6 牛ふん堆肥製造過程における肥効性とレタス生産性の推移 : 第2報試験製造堆肥の評価(19.肥料および施肥法,2012年度鳥取大会)
- 生物防除微生物 Pythium oligandrum 施用イネにおける防御関連遺伝子発現の誘導ともみ枯細菌病菌による苗腐敗症の発病抑制