(13)土壌微生物群集の構造解析(1) : 糖蜜およびフスマを用いた還元消毒土壌について
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概要
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糖蜜およびフスマを用いた土壌の還元処理が土壌微生物数,群集構造および菌の生育に対する抑制に及ぼす影響についてハウス圃場とポットで検討した.解析にはBIOLOG社細菌同定用プレートGN2を使用し,土壌から分離された細菌集団個々の炭素源資化パターンより算出するYokoyama(1992)の多様性指数(DI)と,土壌希釈液を直接GN2プレートに処理し,炭素源資化能を定量する手法を用いた.また,土壌被覆培養法(森川ら,1999)により土壌の白紋羽病菌に対する抑止率を調査した.すべての還元処理区において対照区に比べ土壌中の糸状菌数および放線菌数は減少したが,細菌数は増加した.ポット試験の結果,還元処理により微生物群集構造は明らかに変化し,糖蜜とフスマで構造は異なった.DIが3000以上の高い土壌では還元処理によりDIの減少が認められたが,抑止率に差は認められなかった.逆に,DIが1500以下の低い土壌ではDIに差が認められなかったが,抑止率の増加が認められた.
- 2003-02-25
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