チューリップ微斑モザイク症状から分離されるウイルス様粒子について
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概要
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富山県のチューリップ圃場で発生の見られる, 土壌伝染性の微斑モザイク症状から汁液接種でChenopodium quinoaに特異的に検出される感染因子は, 汁液に活性炭素や2-メルカプトエタノールなどを添加することにより, 耐保存性が向上した。これらの結果をもとに,病原の純化方法を検討し, 感染植物に特異的な4-8 nmの幅を有する複雑に屈曲したひも状の粒子を純化した。部分純化試料は感染性を有したが, 塩化セシウム密度勾配遠心分離後の試料の感染性は無かった。この試料を抗原として作成した抗血清は, 感染植物と特異的に反応し, かつ感染性を中和したことから, 本粒子の存在がチューリップ微斑モザイク症状と密接な関係があると考えた。
- 日本植物病理学会の論文
- 1995-12-25
著者
-
夏秋 知英
宇都宮大学農学部
-
守川 俊幸
富山県農業技術センター野菜花き試験場
-
野村 良邦
富山県農業技術センター野菜花き試験場
-
野村 良邦
東北農試
-
守川 俊幸
富山県農林水産総合技セ 農研
-
山本 孝
中国農業試験場
-
山本 孝[シ]
農林水産省四国農業試験場
-
山本 孝[し]
中国農業試験場
-
夏秋 知英
宇都宮大学バイサイエンス教育研究センター
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