チューリップ黒腐病細菌と褐色腐敗病細菌の接種が両病害と球根腐敗病の発生に及ぼす影響
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概要
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収穫後のチューリップ球根への褐色腐敗病細菌バPseudomonas gladioliや黒腐病細菌P. andropogonisの接種が, 貯蔵中の両病害とFusarium oxysporum f. sp. tulipaeによる球根腐敗病の発生に及ぼす影響を調査した。チューリップ17品種を用いた浸漬接種試験では, 黒腐病細菌を接種すると球根腐敗病の自然発病が助長され, 褐色腐敗病細菌を接種すると黒腐病の自然発病が抑制された。さらに, 5ヵ年の両病原細菌の接種試験の結果から, 褐色腐敗病細菌の接種によって球根腐敗病の自然発病が抑制される傾向を認めた。また, これら3病害の病原の混合接種試験の結果, 黒腐病細菌の共存下で, 褐色腐敗病と球根腐敗病の発病率が高まる傾向が認められ, 褐色腐敗病細菌の共存下では黒腐病と球根腐敗病の発病は抑制された。培地上で, 褐色腐敗病細菌は球根腐敗病菌と黒腐病細菌の生育を著しく阻害したが, 黒腐病細菌にはこのような抗菌活性は認められなかった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1996-10-25
著者
-
守川 俊幸
富山県農業技術センター野菜花き試験場
-
築尾 嘉章
花き研
-
野村 良邦
東北農試
-
守川 俊幸
富山県農林水産総合技セ 農研
-
築尾 嘉章
富山県農業技術センター野菜花き試験場
-
野村 良邦
東北農業試験場
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