情報の地理的関係に基づくメタデータを用いた放送型情報提供手法 (<特集>ITSとモバイルコンピューティング)

概要

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近年, 携帯電話などをインフラとして用いて受信機の周辺の情報を配信するシステムが複数登場している. 位置に依存することが多い情報提供サービスでは, 1対1の通信では効率的ではなく, 通信コストや端末などの価格が高いこと, 端末の利用用途が限られることが問題となる. 一方で, 放送のディジタル化により, 大規模な情報配信が可能なデータ放送が実現され, 従来よりも低コストな情報提供サービスが可能であると期待される. 本論文では, 地上波ディジタル放送を用いて歩行者や車の区別なく統一的な情報提供サービスを行うことを想定する. ディジタル放送は単方向の送信形式であるため, 受信すべき情報は端末側で決定する必要があり, 特に携帯端末などでは受信後の情報の効率的な表示, 蓄積管理が不可欠となる. 本論文では, 歩行者向けの資源の少ない携帯受信機上でもデータ放送を用いた情報提供サービスを実現することを目的とし, 情報の選択的な受信, 蓄積, 表示を制御するために, 情報提供サービスで扱われる情報の性質, 地理的な位置関係に着目し, この位置関係に基づいて記述された制御情報であるメタデータを情報とともに多重化して送信することを提案する. また, 受信側では位置情報や利用端末の種別などと, メタデータを比較することで選択受信を行い, 受信後はメタデータを用いて効率的に表示や蓄積の管理を行う手法を提案する.
一般社団法人情報処理学会の論文
2001-07-15

情報の地理的関係に基づくメタデータを用いた放送型情報提供手法 (<特集>ITSとモバイルコンピューティング)

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