APLを拡張した言語 E.APL

概要

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E.APLはAPLの特徴の下に, データベース, リスト処理などのデータ処理への適応のために拡張され, APLの構文則・評価則に従っている. 拡張の主な視点は会話プロセスでの処理, より簡潔な記述機能, 多様なデータ表現を可能とするための機能などである. E.APLとAPLの一番大きな相異は"General Array"を導入したことに因っている. この General Arrayは配列をリストで連結して階層構造として実現されたものであり, レコード構造・木構造・リスト構造・集合族などの表現を可能としている. General Arrayの能力とその操作機能により, 表構造のデータベースをAPLに比べて容易に実現できる. それは, APLの柔軟な配列の扱いに加えて, レコード構造の活用と集合族の扱いができるからである. データベースの構築者はE.APLの機能によって, あたかも文字処理をするかのごとく, 小規模, 個人用のデータベースを作成できる, さらに, その応用例として本文では, 情報検索システムを取上げ, APLとの対比の下に検討を加えている.
一般社団法人情報処理学会の論文
1979-09-15