Mass Storage Systemを用いたジョブ処理の性能解析
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概要
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MSSに作成したデータセットを用いてジョブ処理を行う場合に, ジョブの処理時間がどのようになるかを待ち行列モデルによって解析した. MSSの解析モデルを構成するにあたって, 実際に複数のジョブを用いて実験し, MSSの動作特性を調べた. この実験によって, MSSの解析モデルはSDC系とDRD系の二つの処理単位から構成された循環待ち行列システムで表現することができる. ジョブ処理の性能解析をステージ・モード, シリンダ不在モード, ページ不在モードというMSSのステージング方法によって分け, 各種パラメータを変えることによって種々の場合を想定して検討した. その結果, データセットの一部しか利用しない場合には, ステージ・モードよりもシリンダ, およびページ不在モードの方が処理時間が短い. たとえば, データセットの大きさが平均2Mバイトでは, 約14%以下の利用であればシリング, およびページ不在モードのステージング方法が, また約71%以下の利用であればページ不在モードのステージング方法が効率よく処理する. さらに, 全データセットが必要とする記憶域の大きさより, ステージングDASDの容量が少ない場合を想定して解析しても, ジョブの処理時間はそのステージングDASDの容量にほとんど影響を受けず, ステージングDASDの容量が十分な場合とほぼ同じ傾向を示し, 各ステージング方法にも特別な結果は現れなかった.
- 1983-09-15
著者
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