MSSを用いた情報検索の応答時間の解析
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概要
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本稿ではMSS(Mass Storage System)にデータベースを格納した場合に, 検索応答時間がどのようになるかを検討している. それは, MSSの循環待ち行列システムによって解析した結果と, 実際にMSSを用いて実験した結果を述べる. MSSの解析モデルを用いた算定では, 情報検索の状況を種々のパラメータで設定し, 解析した. また, 実験では端末シミュレータの下に各検索処理のコマンドなどの応答時間を収集し, 分析した. これらの解析や実験では, MSSの動作特性と検索応答時間について次の視点から検討を行った. 1)ステージングDASDの容量が検索されるデータベースを収容するのに十分な大きさである場合とそうでない場合. 2)ステージ・モード, シリンダ不在モード, ページ不在モードのステージング方法の相違. 解析結果と実験結果より, MSSをデータベースの検索に用いる場合にはページ不在モードのステージング方法が最も効率よいことがわかった. 転置ファイルの検索では, ステージ・モードに比べて3倍の差違がある. また, ステージング DASDの容量が十分な場合でも不十分な場合でも検索応答時間にほとんど差がないことがわかった. さらに, ステージング DASDの容量よりも装置台数のほうが効率に対して重要なファクタであった.
- 1983-09-15
著者
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渡辺 豊英
京都大学 大型計算機センター
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柴山 守
京都大学大型計算機センター:(現)京都大学東南アジア研究センター
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渡辺 豊英
京都大学大型計算機センター
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小澤 義明
京都大学 大型計算機センター
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堀池 博巳
京都大学大型計算機センター
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小澤 義明
京都大学大型計算機センター
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