データ圧縮を適用したデータベースの性能について
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概要
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データ圧縮技術はデータ固有の冗長性を削除して、同じ情報をより小さなデータ空間で表現する方法で、データの格納効率と処理効率を向上させる。膨大なデータから成るデータベースや、転送量が増大しているデータ通信では価格・性能比の点から、データ圧縮技術は必要不可欠な基礎技術として認識される必要がある。非常に冗長性が多い画像データなどには圧縮効果は明らかであり、種々の方法が開発されてきた。しかし、通常のコード・データは定量的・定性的に殆ど検討されていない。対象データの特性、システムの処理環境などによって種々のパラメータが想定され、適用効果に対する適切な基準を設定できないためである。我々は、先にデータベースに対するデータ圧縮技術の適用法を、データベース構造から捉えて議論した。そこでは、最適符号化法のハフマン・エンコーディングではなく、パタン置換法を用いた。その結果、ハフマン・エンコーディングを用いた場合よりも優れていることを明らかにした。本稿では、我々の方法が格納効率だけでなく、処理効率においても優れていることを報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
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