OSカタログへのアクセスの解析と効率改善について
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概要
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大規模の計算磯システムを多人数で共同利用する場合, 利用者の保存データセットを格納する数多くのダイレクト・アクセス装置の管理, および利用上の便宜, 特に会話型処理におけるデータセットの扱いやすさに関して, データセットのカタログ簿(OSカタログ)およびカタログ管理が非常に有用である. しかし, OSカタログがシステムに唯一つ存在するリソースであるため, OSカタログヘのアクセスがシステム全体の処理能力を低減させる一因となりうる. この論文では, OSカタログにおいて必要な情報の検索および登録に要する平均時間を解析的に求め, さらに, 通常の利用法で最もよく現われる形態に関して具体的装置を想定して解析を行った. また, 実システムでも典型的な状態での測定を行い, 解析の結果と比較した. 解析の結果に基づいて, OSカタログの構造に変更を加えないで, アクセスに要する時間を短縮するブロック・リザーブ法について述べる. また, OSカタログの構造の特徴を捉え, カタログ管理の一部の簡単な変更を行い, アクセス回数を著しく減少させるエントリ・セーブ法について述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1981-03-15
著者
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