データベース管理におけるデータ・ディクショナリの有効利用
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概要
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多種多様なデータをデータベース化する場合、現状ではそれぞれに適したデータベース管理システム(DBMS)を選択しなければならない。しかし、それぞれのDBMSが固有のユーザ・インタフェースを提供し、必ずしも統一したデータベース環境が確立されていない。複数のDBMSを運用している環境の下で、データベース管理業務の簡素化と共に、容易なデータベースの検索・構築手続きを実現するには、異なったDBMSに共通のビューを設定し、簡易なユーザ・インタフェースを提供することが必要であり、データベースの利用・運用に関する情報を一元管理し、これらの情報を用いてデータベースの利用・管理手続きを積極的に支援するシステムが必要である。計算機資源やデータベース資源の統一管理ツールとして、DD/DS(Data Dictionary/Directory System)があるが、DD/DSは基本的には資源の静的な管理・統制ツールである。本稿では、DD/DSの機構の下にデータベースの利用・管理手続きを自動化し、統一したユーザ・ビューを提供するGDS(Global Database System)について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01