686. ネオコミアン上部赤岩層 (石徹白層群上部) の植物化石 (追加)
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概要
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さきに報告(KIMURA & SEKIDO, 1976b)した属種に加えて, さらにつぎの属種を追加記載した;Gleichenites nipponensis, Coniopteris saportana, Adiantopteris sewardii, A. toyoraensis, Cladophlebis ex gr. williamsonii, Raphaelia diamensis, Dictyozamites cfr. obliquus, Nilssonia schmidtii, Butefia? sp., Ginkgoites paradiantoides, Arctobaiera? sp., Elatocladus sp. Cおよびsp. D, Protodammara sp.およびCarpolithes sp.これで, 1976年以前には知られていなかった赤岩層および同相当層の植物群の構成属種は第一表に示すとおりとなった。さきに報告したAdiantites属(GOEPPERT, 1836)に代わり, 本論文よりAdiantopteris属(VASSILEVSKAJA, 1968)を用いることとした。またGleichenites aff. porsildiについては, 今般よい標本が得られ, これとさきの標本とを詳細に比較検討した結果, これらは, Gleichenites porsildiiと区別できないことが判明したのでここに再記載した。以上のうち, Coniopteris saportana, Raphaelia diamensis, Dictyozamites cfr. obliquus, Nilssonia schmidtii, Ginkgoites paradiantoides, Protodammara sp.などは, 日本からは最初の産出である。これらはいずれもVAKHRAMEEVによって提唱されている, ジュラ紀から前期白亜紀にわたるシベリア植物地理区植物群にはきわめて普遍的な属種である。
- 日本古生物学会の論文
- 1978-04-30
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