599. 手取層群石徹白亜層群の Ctenis 種

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概要

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• 石川県石川郡尾口村尾添, 手取川支流の目付谷上流に分布する石徹白亜層群桑島砂岩・頁岩互層相当層から新種Ctenis nipponicaを発見したので記載報告するとともに, あわせてCtenis kaneharaiを再記載し, また別の新種とみられるC. sp. (n. sp.?)を記載した。新種とした標本の一部は1961年, 木村によって, 若干の疑問はあったがC. kaneharai YOKOYAMAとして記載報告したものである。その後の採集によって, 羽片の先端部の明瞭な標本多数が得られ, これら羽片の外形から判断して, 筆者らの標本は, すでに世界各地から記載報告されている50有余のCtenis種のいずれとも一致しないことが明らかとなった。本属はAnthrophyopsis, Quervainiaなどとともに網状脈を示すCycadalesの一属で, Cycadales以外の属で網状脈を示すDictyozamites, Senia, Sagenopteris, Glossopteris, Yabeiellaなどとともに, 分布に特長があるように認められる。

• 日本古生物学会の論文
• 1972-06-30

著者

• 関戸 信次

  Komatsu Senior High School

• 関戸 信次

  Science Education Centre

• 木村 達明

  Mejiro Gakuen Woman's Junior College

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