773. 日本の初期ジュラ紀植物化石。その 6

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概要

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• 前編につづき, 来馬層群および岩室累層からつぎのイチョウ, チエカノフスキアおよび球果目に属する化石および補足としてシダ植物3種を記載した。イチョウ目 : Ginkgo ex gr. sibirica Heer, Sphenobaiera cfr. eurybasis Sze, S. nipponica Kimura and Tsujii sp. nov., S. cfr. ophioglossum Harris and Millington, Ginkgoidium? sp.チエカノフスキア目 : Czekanowskia ex gr. rigida Heer, Phoenicopsis ex gr. angustifolia Heer.球果目 : Elatocladus sp. A, E. sp. B, Storgaardia spectabilis Harris, Podozamites ex gr. distans (Presl) Braun, P. sp. A, P. sp. B, P. (Cycadocarpidium?) sp. C, Swedenborgia sp. A.シダ植物(補足) : Neocalamites sp. A, Marattia asiatica (Kawasaki) Harris, Coniopteris sp. A.以上のうちSphenobaiera属は日本で最初の記載である。Cuticleが保存されていないため, 以上について完全な同定ができなかったが, いずれも日本の初期ジュラ紀植物群の重要な構成要素であり, 当時の植物地理を論ずる上で重要な資料となる。

• 日本古生物学会の論文
• 1984-04-30

著者

• 木村 達明

  Tokyo Gakugei University

• 辻井 正則

  Tokyo Gakugei University

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