698. 日本内帯福井県産前期白亜紀後期植物化石
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概要
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石徹白層群の最上位部は凝灰岩・砂岩・頁岩の互層からなり, 模式地では北谷層と命名されている。北谷層はネオコミアン上部と考えられている赤岩層を整合に被い, 上部白亜系の大道谷層により不整合に被われる。北谷層相当層は田茂谷上流, 打波川および石徹白川上流地域に分布し, その植物群は田茂谷植物群と命名された(KIMURA, 1975)。今回, 石徹白川上流地域の北谷層相当層である知那洞谷層から, つぎの植物種を識別したのでここに記載, 報告する。Cfr. Osmundopsis efimoviae, ? Osmunda sp., Gleichenites nipponensis, Coniopteris cfr. arctica, Birisia onychioides, Asplenium dicksonianum, Onychiopsis elongata, Podozamites eichwaldii, Coniferae sp.田茂谷植物群の組成は以上を加え22種となった。田茂谷植物群に関する資料は未だ乏しいため多くを述べることはできないが, 日本内帯において, 被子植物を含まない最新の植物群であり, またシダが優勢で, ゼンマイに似たシダをはじめ, Coniopteris cfr. arctica, Asplenium dicksonianum, Arctopterisなどの新期型のシダを含む。田茂谷植物群は, その組成からVAKHRAMEEVのいうシベリア植物地理区の同時期の植物群により近縁であり, 同時期の日本外帯のいわゆるWealden型の植物群の組成とは著しく異なる。
- 日本古生物学会の論文
- 1979-04-30
著者
-
木村 達明
Tokyo Gakugei University
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堀内 順治
Attached School, Tokyo Gakugei University
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堀内 順治
Attached School Tokyo Gakugei University
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堀内 順治
Tokyo Gakugei University
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