737. 日本の初期ジュラ紀植物化石。その 3

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概要

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• 前編につづき, 来馬層群および岩室累層からつぎのシダ植物化石を記載した。マトニア科 : Phlebopteris sp. A, たかわらび科 : Coniopteris neiridaniensis KIMURA and TSUJII sp. nov., やぶれがさうらぼし科 : Clathropteris meniscoides BRONGNIART, Dictyophyllum kotakiense KIMURA and TSUJII sp. nov., Thaumatopteris elongata OISHI, Hausmannia (Protorhipis) sp. A, 裸葉もしくは分類上の位置不明のシダ : Cfr. Asterotheca okafujii KIMURA and OHANA, Cfr. Todites fukutomii KIMURA and OHANA, Cfr. Todites yamanoiensis (YOKOYAMA) KIMURA and OHANA, Sphenopteris sp. A, Cladophlebis kurumensis KIMURA and TSUJII sp. nov., C. pseudodelicatula OISHI, C. rachiborskii ZEILLER, C. sp. A, C. sp. B, C. sp. C.シダ植物の構成から, この植物群は, いわゆる, やぶれがさうらぼし植物群であるが, たかわらび科のシダおよびPtilophyllum(ベネチテス目, 後述)を含む。このことは, 当時の植物地理区の問題を考察する上で重要な資料となる。

• 日本古生物学会の論文
• 1981-12-30

著者

• 木村 達明

  Tokyo Gakugei University

• 辻井 正則

  Tokyo Gakugei University

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