3.腎炎における血清補体 (第3報)(第3回補体シンポジウム II 各種疾患における補体及び補体成分の変動)
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概要
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In our previous papers, we reported on the variations of the serum complement levels in the nephritic patients, to which we added further substantial cases and gained some new findings. We made estimates of C', C'1, and immune adherence (I.A.) according to the original methods of Kabat-Mayer's and Nelson-Nishioka's respectively, in the total of 79 nephritic patients, through the age of 15 to 44 (40 of them are males and 39, females). During the first week after the onset of the acute nephritis, both C' and I.A. took extremely low values. As to the C', it returned almost to normal limits by three weeks, while the I.A. still kept low levels all through the courses in most cases. We divided the patients suffering from the chronic glomerulonephritis into three groups, that is, inactive, progressive, and terminal ones. C' and C'1 remained normal in all stages. In the meanwhile, I.A. decreased in the inactive and progressive phases, while in the terminal stage it showed normal values in most cases. Patients of the nephrotic syndrome showed extreme fluctuations in their serum levels of the complement, some of which proved very low. But cases, showe proteinuria was improved by steroid therapy, showed no such extremely low values. Contrary to some other authers who reported depressing effect of the steroid on the serum complement level, our experiments on the effects of the steroid in vitro and in vivo showed no decrease in the serum complement. In patients of the lupus nephritis, C' correlated well to their clinical states, whilst I.A. still lept low even after the clinical remission in most cases. Two patients of the chronic glomerulonephritis whose complement was subnormal, suffered fom frequent exacerbations, and then, their complement temporarily became normal when estimated during or immediately after the exacerbations. After tonsillectomy, C', C'1, and I.A. decreased markedly below normal in almost none of the 13 cases of the nephritic patients.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1966-11-30
著者
-
鳥巣 要道
国立がんセンター九大第一外科
-
藤井 源七郎
東大伝研
-
大久保 充人
慶応大学医学部内科
-
進藤 宙二
東大伝研一
-
稲井 真弥
大阪医大病態検査
-
勝田 保男
東大物療内科
-
浅野 誠一
慶大内科
-
倉田 要
都立大久保病院内科
-
田村 寿夫
慶応大学医学部内科
-
井垣 嘉之
慶応大学医学部内科
-
丸茂 菊男
慶応大学医学部内科
-
丸茂 菊男
慶大内科
-
井垣 嘉之
慶大内科
-
大久保 充人
慶大内科
-
田村 寿夫
慶大内科
-
倉田 要
慶大内科
-
浅野 誠一
慶大内科, 泌尿器科
-
若杉 晃
慶大内科
-
豊泉 栄三
慶大内科
-
稲井 真弥
成人病センター
-
小林 敏雄
各大皮膚科
-
張 紹元
国立がんセンター
-
進藤 宙二
東京大学医科研
-
井垣 嘉之
国立栃木病院
-
進藤 宙二
東大伝研アレルギー学研究部
-
張 紹元
帝京大整形外科
-
井垣 嘉之
慶大内科 泌尿器科
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