木材加工工学実習課題決定のためのエキスパート・システム(第2報)

概要

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『第1報』において，「木材加工学実習」における制作実習課題（製品）を学生が決定する際の支援システム（エキスパート・システム）について報告し，このシステムは，専門家の知識が十分に反映された課題決定のための強力なエキスパート・システムであることを明らかにした。しかしながら，このシステムは専門家（教官）の知識に基づく純教育的な立場から開発されたため，学生の制作上での動機づけという点で多少問題を残した。そこで本研究では，メタ知識（ルール）の概念を導入して，個人的な趣味や製品仕様に対する希望なども考慮できるシステムに拡張，改築するとともに，製品の構想図などを表示することによって課題の具体的なイメージを把握し易いようにも発展させた。そして，本システムを11の項目について評価したところ，十分に高い評価が得られ，とくにトレーナとしての価値が非常に優れていることが明白になった。さらに，本研究のようなエキスパート・システムは，教育分野におけるコンピュータ援用学習の1つの重要な位置を占めることが示唆された。In the report(Ⅰ),it was shown that the expert system which was developed by authors was quite effective and assistive in detemining a subject of wood working.There was,however,a problem in respect of student's motivation at work,because the system was developed in accordance with an educational principle.In this project,the system was reconstructed so as to consider student's interest and so on by introducing the concept of meta-knowledge,and was also advanced so as to grasp the image of subject easily through a sketch drawing.The system was evaluated on 11 items and was set a high value on each item,especially on the item of“the value as a trainer“,and besides,it is suggested that the expert system as a trainer has an important role in the field of computer assisted education.
大阪教育大学の論文

木材加工工学実習課題決定のためのエキスパート・システム(第2報)

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