シミュレーション教具としてのコンピュータ・グラフィックスの活用(第1報) : 蛍光灯のしくみと放電作用(教師用バージョン/直接呈示)
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概要
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本研究では,マン・マシン・インターフェイスを十分に考慮した,「グロースタータ式蛍光灯の回路の構成と点灯のしくみ」に関連したグラフィックス・シミュレーション・ソフトウェアを開発し,これを支援教具として活用した場合の有用性を検討すると共に,このときの生徒たちの反応についても考察した。その結果,グラフィックス・シミュレーションは,実物模型を使って学習する場合に比べ,部品の名称を学習するのにはそれほど有益ではないが,時間的に変動する現象を学習するのには非常に効果的な教具であることが事後テストの成績から認められるとともに,学習内容の理解度に対する生徒自身の自己評価も高いことがわかった。さらに,アンケート調査の結果を因子分析したところ,グラフィックス・シミュレーションにより学習した生徒たちは,教師の意図した学習目標を的確に捉えており,とくにこの点で優れた教具であること,またシミュレーション・ソフトウェアの設計においては,生徒たちが抱く情緒的な要素を十分に考慮する必要があることなども明らかになった。The authors developed computer graphics simulation software for junior high school pupisl conerned with“the contrivance of fluorescent lighting set and the effect of discharge”.The availability of the software as teaching tools is examined and pupils'reactions to the software is discussed.The post-test record shows,that the computer graphics simulation software becomes,in comparison with an actual model,a very powerful teaching tool during class on a time varying phenomenon,but is not so effective for stydying the name of parts such as capacitor etc.Furthermore,it is found,from replies submitted to questionnaires,that pupils'own evaluation of how well they understand the subject is high.In addition,the factor analysis of the reply suggests that the teaching by graphics simulation is advisable because pupils taught with the software grasp the goal of study aimed by the teacher exactly,and that it is necessary to consider factors concerned with pupils'feelings in response tothe development of computer graphics simulation software.
- 大阪教育大学の論文
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