大きい変形が測定可能な伸び計の試作
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概要
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従来,金属の材料試験において伸びを測定する場合,機械的な伸び計,抵抗線ひずみ計あるいはマルテンスの鏡装置などにより測定されている。しかるに,これらの伸び測定装置はいずれも原理上弾性限度程度までの比較的小さい伸びしか測定できず,また,その取扱いもいささか不便なものが多い。本論文は材料が破壊する寸前までの広範囲にわたる伸びの測定が可能であるとともに,取扱いも簡単な伸び計を試作したものについての報告である。その構造は二つの平行四辺形により構成されていて,伸びの大きさに関係なく原理的に誤差のともなわない機構によりできている。標点距離は50mmで,伸びの表示にはダイヤルゲージを用いたので,これにより測定できる最小目盛は0.01%である。試作した伸び計の精度を調べるために,比較用に抵抗線ひずみ計を用い2,3の引張試験を行なったところ,工学的に十分満足すべき結果を得た。これの使用により学生実験が大変簡便になり能率が向上している。For the measurement of tensile strain in the testing of materials, either mechanical extensometer, electric resistance wire strain gauge or Martons optical lever is used in general. However, these gauges can measure the strain only within the elastic range. Here we devised a wide range extensometer which can measure strain beyond the elastic range. This extensometer is composed of two lever mechanisms, each forming a parallelogram. Theoretically no error is present in contrast to the conventional lever amplifier. The minimum scale of strain measured with a dial gauge is 0.01%. A few experiments are performed, and the measured values are compared with the results by electric resistance wire strain gauge. The results by two different methods agree well. Thus it is apparent that this device produces results within acceptable engineering accuracy.
- 大阪教育大学の論文
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