シミュレーション教具としてのコンピュータ・グラフィクスの活用(第2報) : 蛍光灯のしくみと放電作用(教師用バージョン/間接呈示)
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概要
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本報告は,第1報[1]で開発した支援教具としてのグラフィックス・シミュレーション・ソフトウエアを,第1報の場合とは異なった授業形態のもとで使用した場合の有効性,ならびに生徒たちの反応について考察している。すなわち,パソコン・ディスプレイに出力(直接呈示)されたシミュレーション画像を,本研究においてはビデオカメラでオンラインで撮り,その映像をモニターテレビに映し出し(関接呈示し),それを生徒が観察する形態をとっている。その結果,本研究で試行した学習形態では,知識の定着率を高めるという観点からは導入効果は殆ど無いことが考察された。しかしながら,第1報の場合と同様に,教師の指導目標を生徒たちが明確に捉えていることが因子分析の結果から認められ,また,生徒たちの学習に対する興味や関心についても引き出せるであろうことが考察された。したがって,関接呈示の学習形態であっても,グラフィックス・シミュレーションの導入は効果的であろうと思われる。In the first paper,computer graphics simulation software as teaching tools concerned with“the contrivance of a fluorescent lighting set and the effect of discharge”for junior high school pupils was developed,and some valuable results were obtained under a form of study named“direct presentation form”whereby pupils watched a personal computer display directly on which a dynamic simulation picture was output.In this paper,the availability of the software under another form named“indirect presentation form”was examined and pupils' reactions to the software was discussed,in much the same way as the first paper except the form.In a class under the indirect presentation form,pupils watched an indirect picture on a television display,which was an output picture from a computer and was taken through a video camera.The results may be summarized as follows: An improvement on fixity of knowledge may not be expected under the indirect presentation form.However,results such as factor analysis showed that pupils obtained a clear grasp of the teacher's study aims,and it was discussed that the simulation software would lead to arousing pupils' curiosity and interest in studying a subject,both of which are the same as the first paper.Therefore,we may say that the introduction of the software during class will be advisable,even if the form of study is that of indirect presentation.
- 大阪教育大学の論文
著者
-
橋本 孝之
大阪教育大学
-
松原 正也
岐阜大学大学院工学研究科
-
井津元 世士郎
大阪教育大学教育学部
-
松本 英敏
姫路市立網干中学校
-
井津本 世士郎
大阪教育大学教員養成課程技術教育講座
-
井津元 世士郎
大阪教育大学
-
松原 正也
大阪教育大学技術教室
-
並河 哲二
大阪教育大学技術教室
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