コンピュータ・グラフィックスによるシミュレーション体験学習に関する一考察 : 教師主導型/生徒主導型ソフトウェアの併用による指導法の効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では,てこのつりあいに関わった解説用およびドリル学習用のシミュレーション・ソフトウェアをそれぞれ開発し,授業展開において,まず教師が解説用を用いて授業を行ない,次いで生徒がドリル学習用を用いて演習をし,最後に再び解説用を用いて教師がまとめをした場合の,この様な支援教具に対する,またそれらを用いた授業に対する生徒達の評価,さらに学習の進行にともなう生徒達のこの様な支援教具に対する意識・感情の変化について考察した。その結果,生徒達はシミュレーション・ソフトウェアを「教具として」高く評価していると共に,これを用いた授業に対して興味・関心を強く抱いていることなどが明らかになった。さらに,因子分析の結果から,生徒達のソフトウェアに対する潜在的意識は「見ため」から「学習の内容」に変わることが明らかになった。The authors developed computer graphics simulation software,the teacher's version as a teching tool to teach the consept of the balance of a lever and the students'version as a self-teaching tool to learn the consept.During the class,a teacher uses the teacher's version,and finally the teacher uses the teacher's version again for concluding the class.This paper deals with how the students evaluate the teacher's version and the students'version as a teaching tool and as a self-teaching tool,respectively,and also how they evaluate the method of study mentioned above.Furthermore,we discussed students'impressions and fellings about the software.It is found that students evaluate the software as a teaching tool highly and that they have strong interest in classes where the software is used.the factor analysis showed that students'interest changed from“the first impression(feelings)”to “the concept of balance(knowledge)”.
- 大阪教育大学の論文
著者
関連論文
- 22・2 技術・工学教育(22.技術と社会,機械工学年鑑)
- ST・I-W1(4) 教員養成における技術科教育の現状(テーマI関連企画 ワークショップ第1部 足元から崩れる人材育成-初等中等教育における技術・技術科教育の危機-,特別テーマ講演関連企画,年次大会テーマ関連企画)
- 第48回全国大会(長崎)「Let's join in! (学会屋台)」報告
- 「一般教育としての情報に関する教育」の現状調査の結果について : 教員養成系大学・学部におけるシラバスを通して
- 教員養成を目的とした大学・学部における情報に関する教育の枠組みを体系的に把握させるWeb教材の開発
- 技術科教育における学習内容と生活とのかかわりについての生徒の意識に関する一考察
- 教員養成系大学における一般教育としての情報に関する教育の在り方に関する一考察 : 「現職教職員が持つ情報に関する教育に関わる意識と知識」の視点から
- 「教員養成系大学における一般教育としての情報に関わる教育の在り方」に関する一考察
- 教員養成系大学における一般教育としての情報に関する教育の在り方に関する一考察 : 「審議会答申等にみられる情報に関する教育」の視点から
- 教員養成系大学における一般教育としての情報に関する教育の在り方に関する一考察 : 「大阪教育大学に所属する学生が持つ情報に関する教育に関わる意識と知識」の視点から
- マルチメディアに対応した点字楽譜学習支援システムの開発
- 学習者の自己評価や成績からみた一斉指導と個別学習におけるシミュレーション・ソフトウェア利用の一検討
- 中学校技術科「情報基礎」教育に向けての一試行(第5報)
- 蝶識別エキスパートシステムの開発(I)
- 中学校技術科「情報基礎」教育に向けての一試行(第4報) : グラフィックスの画面制御による授業
- コンピュータ・グラフィックスによるシミュレーション体験学習に関する一考察 : 教師主導型/生徒主導型ソフトウェアの併用による指導法の効果
- シミュレーション教具としてのコンピュータ・グラフィックスの活用(第4報) : 蛍光灯のしくみと放電作用(教師用/生徒用の比較)
- Nonlinear Time Optimal Control of Double Integral Plants and Its Application to Rotating Rigid Body
- シミュレーション教具としてのコンピュータ・グラフィックスの活用(第3報) : 蛍光灯のしくみと放電作用(生徒用バージョン)
- 中学校技術科「情報基礎」教育に向けての一試行(第3報) : グラフィック・ツールを用いた授業展開
- CAIコースウェア作成用ツールの評価(第三報) : PLATO SystemとBASIC
- CAIコースウェア作成用ツールの評価(第二報) : HandsON とBASIC
- CAIコースウェア作成用ツールの評価(第1報) :TDK TUTORシステムとBASIC
- 木材加工工学実習課題決定のためのエキスパート・システム(第2報)
- 教育系大学における情報科学教育・研究とそのセンター構想に関する一試案 : 教育・研究について
- CAIコースウェアに対し学習者がもつ潜在的な評価イメージ(第一報) : コースウェアの開発(材料力学における平等強さのはりの場合
- 中学校技術科「情報基礎」教育に向けての一試行(第2報) : エンジンの基本動作のシミュレーションから自由な課題へ
- 中学校技術科「情報基礎(仮称)」教育に向けての一試行(第1報) : エンジンの基本動作のシミュレーションから自由な課題へ
- シミュレーション教具としてのコンピュータ・グラフィクスの活用(第2報) : 蛍光灯のしくみと放電作用(教師用バージョン/間接呈示)
- 木材の樹種識別のエキスパート・システム(第三報)
- シミュレーション教具としてのコンピュータ・グラフィックスの活用(第1報) : 蛍光灯のしくみと放電作用(教師用バージョン/直接呈示)
- 教育用トレーナとしてのエキスパート・システムについて
- 木材の樹種識別エキスパート・システム(第2報)
- ワイヤで吊されて回転運動する剛体のバン・バン制御
- リレーショナル・データベースと光ディスクファイルによる図書システム
- ある不安定なシステムにおける人間の情報処理特性に関する一考察
- 任意位置にある1台のカメラのみによる3次元情報の計測
- 木材の樹種識別エキスパート・システム(第一報)
- 木材加工学実習課題決定のためのエキスパート・システム(第1報)
- CAIコースウェア構築用シェルの開発
- マン・マシン・インターフェイスを重視した人間関係理解のためのソフトウェアの開発
- 教育系大学における情報科学教育・研究とそのセンターの基本構想に関する一試案 : 教育情報システム研究センターの基本構想について
- 制御者の学習にともなう評価関数の認識過程
- 人間の示す区間最適制御について
- 1A3-D5 「技術科教育の本質」についての一考察 : 技術に関わるガバナンス能力の育成(今後の技術教育と理数教育の関連性-レディネス・プロセス・コンテンツの観点に焦点を当てて-,課題研究,次世代の科学力を育てる : 社会とのグラウンディングを実現するために)
- 教員免許更新制に関する学会科研プロジェクトの開始について
- 国立教育政策研究所 特定の課題に関する調査(技術・家庭技術分野)の調査結果の概要と今後の活用について