子宮頚癌検診の適正受診間隔についての研究
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概要
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新潟県では, 昭和42年より30歳以上の婦人を対象とした子宮頚癌の検診車検診が実施されている.このうち, 今回は昭和53年及び54年実施の73, 897例を調査対象とした.この中から浸潤癌37例(0.05%)(但し1例は子宮内膜腺癌II期), 上皮内癌30例(0.04%), 異形成52例(0.07%)が発見された.これら患者の受診歴と, 発見された癌, 異移成との関係から, 1年1回の検診を継続して受診した患者からは, 最高病変は上皮内癌で浸潤癌はなく, 2年間隔をおいた患者からは最高IA期までの頚癌が発見され, 3年ないしそれ以上受診間隔をおくと, 初診群同様IB期ないしそれ以上の進行頚癌が発見されることが判つた.以上のことから, 治療法として侵襲の少ない単純性子宮余摘出術を選 択できる上皮内癌で頚癌を検出するには, 1年1回の検診を毎年受診すべきであるとの結果を得た.なお, 1例の子宮内膜腺癌が受診間隔2年群から検出された.頚部腺癌については, 臨床進行期についての病理組織診断基準, natural historyなどなお多くの問題があり, かつ今回の成績には症例がたかつたので, 本稿の考察から除外した.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1981-08-01
著者
-
児玉 省二
新潟大学医学部産婦人科学教室
-
小幡 憲郎
栃木がん
-
青木 智
聖隷浜松病院
-
竹内 正七
新潟大学医学部産科婦人科
-
小幡 憲郎
新潟大学医学部産科婦人科学教室
-
小幡 憲郎
新潟大学 産婦人科
-
半藤 保
新潟大学医学部産科婦人科学教室
-
後藤 明
新潟大学医学部産科婦人科学教室
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