子宮頚癌患者の既往細胞診歴について

概要

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概要宮城県(1971〜1977)、新潟県(1978〜1983)、神奈川県(1983)、福岡県(1976〜1980)で施行された検診車方式の子宮頚癌検診によつて発見された痛のうち、既往に車検診受診歴のある317例の細胞診歴を調査し、以下の点を明らかにした。 1)過去3年以内に受診歴のなかつたものは、上皮内癌152例、浸潤癌151例(以下同じ順序)のうち、それぞれ17 1%、29 8%、過去5年以内に受診歴のなかつだものはそれぞれ79%、18 5%であつだ。 2)過去3年以内に受診歴があり細胞診が1回以上疑陽性あるいは陽性を示した症例は、22。2%、21。7%、過去5年以内に受診歴があつたものでみると24 3%、23 6%であつた。 3)過去3年以内に細胞診が2回以上陰性のみを示した症例は、19 1%、20 5%、過去5年以内でみると28 3%、28 5%であつた。 4)上皮内癌、浸潤癌患者が既往に細胞診疑陽性あるいは陽性を示した割合をみると、1年から5年前までの間、それぞれ13 5〜30。4%、91〜23 0%の間で変動を示し、過去に遡るほどその率が低くなるという傾向は認めなかつた。
社団法人日本産科婦人科学会の論文
1986-10-01