インターネット使用が中学生の孤独感・ソーシャルサポートに与える影響
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概要
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従来の研究は, ネット使用が孤独感などに悪影響を持つ可能性とソーシャルサポートなどにポジティブな効果を持つ可能性の両者を示してきた.しかし, これらは成人を対象としたものが中心で, 子どもを対象とした研究は乏しかった.そこで, 本研究では中学生298名を対象にパネル調査を行い, ネット使用が友人関係の孤独感とソーシャルサポートに与える影響について検討した.なお, ネット使用は, ツール別および使用目的別にそれぞれ検討を行った.その結果, 中学生では, Eメールの使用が多いほど友人関係の孤独感が下がり, ネット使用が全体的に多いほどネット上やネット外の友人からのソーシャルサポートが増えるというポジティブな効果がみられた.特に, 多くのツールや使用目的でネットを使用することが多いほど, ネット友人からのソーシャルサポートが増えていた.
- 日本パーソナリティ心理学会の論文
- 2005-09-30
著者
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坂元 章
お茶の水女子大学
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高比良 美詠子
中部大学
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安藤 玲子
お茶の水女子大学人間文化研究科
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高比良 美詠子
メディア教育開発センター
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高比良 美詠子
日本教育工学振興会
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坂元 章
お茶の水女子大学文教育学部教育学科心理学
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安藤 玲子
金城学院大学
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安藤 玲子
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科
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