TOGA-COARE IOP期間中に赤道西太平洋で観測された4-5日周期変動と下層乾燥空気
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概要
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1992年11月の赤道上東経156度において顕著な4-5日周期の変動が観測された。スペクトル解析およびコンポジット解析によりその時間-高度断面での構造を解析した。4-5日周期変動は基本的には西進する混合ロスビー重力波型擾乱によって説明可能であるが、その構造は熱帯低気圧の存在によって大きく変形を受けている。また、下部対流圏に極端に乾燥した空気の出現が2回観測された。この気塊は高度3km程度に位置し、比湿および相当温位が最小となっている。流跡線解析により、この乾燥空気は4-5日変動に対応した熱帯擾乱によって亜熱帯域から運ばれて来たことが示される。この乾燥空気の侵入は、SSM/Iによる衛星可降水量テータによっても捉えられ、侵入の東西スケールは1000km程度と見積もられる。乾燥空気の存在する場所では、積雲対流活動が抑制され、鉛直混合が弱くなる。このため乾燥空気は4日間程度持続する。
- 社団法人日本気象学会の論文
- 1995-06-15
著者
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児玉 安正
弘前大学理工学部
-
坪木 和久
東京大学海洋研究所
-
児玉 安正
弘前大院・理工
-
坪木 和久
名古屋大学 大気水圏科学研究所
-
中村 晃三
RIGC,JAMSTEC
-
浅井 冨雄
科学技術振興事業団
-
沼口 敦
国立環境研究所
-
沖 理子
東京大学気候システム研究センター
-
中村 晃三
東京大学海洋研究所
-
三沢 信彦
東京大学海洋研究所
-
浅井 冨雄
東京大学海洋研究所
-
沼口 敦
国立環境庁
-
中村 晃三
Jamstec
-
中村 晃三
東京大学
-
中村 晃三
東大 海洋研
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