昆虫ホルモン関連化合物が昆虫培養細胞の増殖に及ぼす影響
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概要
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昆虫の内分泌系を取り巻く情報伝達機構の制御系に関する基礎的な知見を得ることを目的に, 昆虫ホルモン関連物質の存在下, 昆虫培養細胞IPLB-Sf21 AEII (Sf21)の増殖や形態がどのような影響を受けるかを確認した.幼若ホルモンのアゴニストであるメソプレンは, 細胞の増殖を促進し, その最適濃度は, 3.7×10^<-10>Mであった.一方, 脱皮ホルモンのアゴニストであるテブフェノジドは, 細胞の増殖促進効果はなく, 濃度の上昇とともに細胞の増殖を阻害した.脱皮ホルモンの生合成阻害剤であるKK-42は, テブフェノジドと同様な傾向を示したがその効果は, 顕著でなかった.Sf21細胞は, 昆虫ホルモン類似化合物に対し, 異なる反応を示したことにより, この系は, 昆虫ホルモンの情報伝達機構を解析する有効な実験系であることが判明した.
- 日本農薬学会の論文
- 1997-02-20
著者
-
田村 廣人
名城大・農
-
田村 廣人
Department of Environmental Bioscience, Faculty of Agriculture, Meijo University
-
小原 嘉彦
名城大農化
-
田村 廣人
名城大学農学部
-
田村 廣人
Department Of Applied Biological Chemistry Meijo University
-
桑野 栄一
九大院 農学
-
小原 嘉彦
名城大(農)農化
-
高田 洋富
Department of Agricultural Chemistry, Meijo University
-
鬼頭 将仁
Department of Agricultural Chemistry, Meijo University
-
松原 晃一
Department of Agricultural Chemistry, Meijo University
-
小原 嘉彦
Department of Agricultural Chemistry, Meijo University
-
原 敏夫
Institute of Genetic Resources, Faculty of Agriculture
-
桑野 栄一
Department of Agricultural Chemistry, Kyushu University
-
田村 廣人
Department Of Environmental Bioscience Meijo University
-
原 敏夫
Institute Of Genetic Resources Faculty Of Agriculture
-
松原 晃一
Department Of Agricultural Chemistry Meijo University
-
高田 洋富
Department Of Agricultural Chemistry Meijo University
-
鬼頭 将仁
Department Of Agricultural Chemistry Meijo University
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