Guanamine類, guanide類および関連化合物の投与によるヒナの盲目症の発現について
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概要
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18種のguanamine類, guanide類および,それらの関連化合物を1および3%混合したヒナ用飼料を調製し, Warren-Sex-Sal-Link-FならびにG-606系統のヒナを6〜18日飼育し,その急性毒性ならびに盲目症発現の有無を検討した. XVIを除く全供試化合物はかなりの急性毒性を示し,特にVIおよびXIIIは強い致死毒性を示した. VII, XIIおよびXVの3化合物は発盲活性を示し特にXVの経口発盲活性はammelineの2.5倍に相当し,その塩酸塩は下腿部外側に皮下注射すると盲目症を発現させ,そのED50は初生ヒナ1日当り約14mgであった. XVのN-monoalkyl, N, N-dialkyl, N-monoaryl, N-acetyl誘導体およびIXは発盲活性を示さなかった.これは,これら化合物がヒナ体内でXVあるいはVIIに全く代謝されなかったか,あるいは盲目症を呈するレベルに達しなかったためと想像される.盲目症の発現のためには, s-triazine核上に1または2個のアミノ基の存在が必要条件で, tautomeric hydroxyl基の導入は,かえって発盲活性の低下をもたらすものと考えられる.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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